Unityを起動して、まずGUI(操作画面ね)を理解してみましょう。
SOFTIMAGEを使っている君たちには、Unityの画面はほとんど同じだから、すぐわかると思います。
まず2by3レイアウトから。

Unityのインタフェース

①scene view(シーンビュー): SIのユーザビューだと考えましょう。
②game view(ゲームビュー): SIのプレビュー画面と同じ、(ゲーム)レンダリング再生画面。
③hierarchy(ヒエラルキー・階層):SIのエクスプローラーと同じで、シーンで使用できるすべてのオブジェクトを文字の階層(親子関係)でモニタできます。ただしSIのフィルター機能はありません。
④project(プロジェクト):フォルダ名(カテゴリー)とその数は少し違うものの、SIの「プロジェクト」とほぼ同じと考えましょう。これらはSI同様実際にハードディスクなどに作成されたデータベースとサブフォルダで、SIのプロジェクトフォルダの中をいつも開いて見ている状態といえます。
※外部(CG)アプリから素材を読み込ませる操作のもっとも簡単なやり方は、素材をこのproject ウインドウにドロップする操作です。
Unityではこの素材の読み込みは一時的なものでなく、ハードディスク上などの実際のプロジェクトフォルダに素材をコピーして保存する操作が行われます。Unityの「プロジェクト」とは素材の実体=データベース本体を見ているのでした!すると特に注意すべきなのは、削除操作ということになります。このプロジェクトウインドウから削除するということは、データベースから実体を削除してしまうことで、コピーされた作業用ファイルを削除しているのでないわけです。元データには手をつけないからシーン中では気軽な削除をしていいという感じのアプリとは違いますのでご注意。
⑤inspector(インスペクター):SIのプロパティページと同じですね。
次いで4分割レイアウト画面(4split)。

右上にカメラビュー(unityはレンダ用カメラと異なる視点からのパースビュー)、時計反対回りに、topビュー、frontビュー、rightビューとなっていて、つまりUnityの4分割画面レイアウトはSIのデフォルトレイアウトと同じです。ちょっとうれしいですね。ちなみに、unityのグローバル座標軸はZ軸方向がSIと反対なので、、rightビューz軸の青矢印は画面に向かって右向きで、そこはSIと反対です。
まずunity3から使い始めてみましょう!まずは無償版を使わせてもらい勉強を始めてみます。
・unity3はGUIのデフォルトレイアウトや少しエレガントが雰囲気があるところがSIと似ていて、私たちにはいちばん違和感なく取り組め始めそうです。また今年多くの日本語書籍が発行されて、いちばん楽に勉強しやすい環境にあると思います。
無償版でもPC版なら、作成したゲームをweb上に配信できるのも魅力です。
唯一CG的に残念なのは無償版では間接光照明・レンダリングができない点です(有償のプロ版は、間接光照明でのライトマッピングができます)。PCとモバイル方面へのマルチプラットフォームという機能開発環境という美点と相殺し合う感じですね。

Unityのインタフェース
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UDK(エンジン名はUnreal。「リネージュ」が有名ですね)は、メニューがある程度日本語化されているし、Web上のマニュアル類チュートリアル類・公式日本語ドキュメントも充実していて、一応操作や勉強がしやすいと言いたいところですが、CG的に多機能高性能なオールインワンタイプなので、その意味で操作マニュアルは大量複雑で難しく、2年生向けかと思います。
CG的に高機能なことのひとつは、デフォルトでリアルタイムで間接光計算を行う-つまりフォトリアルに描画できるエンジンだということです。それで基本的にはPC,PS3、XBOX用向けの開発環境で、スマホ向け出力が後から追加されてきていますが、画像フラット化・デチューンが実際はどんな工程や見栄えになるか検証してみたいです。

UDK(UnrealSDK)の初期画面
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cryENGINE3(エディタ名はsandbox)その名の通りcryENGINEはCRYSISシリーズのゲームエンジンの(無償・有償)開発環境です。今年8月にリリースされたばかりの無償開発環境のためか、ドキュメント類が少ないですが、公式サイト、フォーラムでだんだん充実してきているようです。まだ制作したゲームを配布する機能もありません。
一方フォトリアルな描画への技術・こだわりは一歩抜きんでいるようで、制作途中の画面も最終画面とほぼ変わらないクオリティで見ながら作業できます。ゲームが配布できるようになる日を待ちながら操作に親しんでおくのもいいかもしれません。フォトリアルな描画のままという機能までを持っていて、CGデザイン的にはもっとも魅力的かもしれません。PC,PS3、XBOX用向けの開発環境です。

sandbox3 (cryENGINE)のインタフェース
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Unity3のダウンロードやライセンスのこと、インストールの仕方は、教室で説明したり別資料を参照してもらおうと思います。
Unityの関連サイトを紹介します
○まずは公式サイト系から

Unity Japan
・強火で進め 合言葉はガンガンいこうぜ!!最近はiPhoneとUnityと立体視、WebGL辺りの情報満載のnakamura001 さんのブログ
○日本語Unity入門書を紹介します。良い日本語入門書が相次いで発刊されました。
『Unityマスターブック―3Dゲームエンジンを使いこなす』
作者: 和泉信生
出版社/メーカー: カットシステム
発売日: 2011/09
『Unityではじめるゲームづくり (DVD付) (ゲープロシリーズ)』
作者: ミシェル・メナード,.,湊和久,大西康満,放課後Unity倶楽部
出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
発売日: 2011/11/02