仙台七夕花火祭   志田

2016/08/05


こんにちは。志田です。

今日は、仙台の花火大会ですね。正式には「仙台七夕花火祭」といいます。
毎年、「仙台七夕まつり」の前夜祭として開催されています。

ここで、ひとつ疑問が。
七夕(7月7日)なのに、なぜ8月に開催するのか?

言われてみれば、確かにおかしいですよね。

「知ってる!旧暦だから!!」って答えたあなた!!

残念!違います!!  

正解は「中暦」!!

もともと、七夕祭りは旧暦7月7日の行事として、仙台だけでなく全国各地に広まっていました。

じゃあ、七夕祭りって何?

七夕祭りっていうのは、
田んぼの神様に、夏場の冷害から守り、豊作を祈った事から始まったものです。
その際、竹や笹を飾って田んぼの神様を迎えるお祭りです。

でも、新暦を使うと、七夕の時期がずれて、季節の神様をお迎えできなくなりますよね。
つまり、旧暦で意味をもっていた年中行事は、新暦ではまったく意味が無いことになります。

そこで、考えたのが「中暦」の概念です。

「中暦」とは、新暦にピッタリ1ヶ月たした暦のことです。
この考えができたことによって、日本ではほとんどの地方で
「新暦+1カ月」の日程で行事が行われるようになりました。
当然、仙台の七夕祭りもこれに従っています。

ちなみに「中暦」で行われる行事を「月遅れの行事」といいます。
「中暦」で考えることによって、辻褄が合う行事はたくさんあります。
たとえば、「ひな祭り」
新暦では、3月3日ですよね。でも、おかしいと思いませんか?
ひな祭りの歌で、
「あかりをつけましょ ぼんぼりに~~」
「お花をあげましょ 桃の花~~」って。

どう考えても、3月に桃の花は咲いていません。
ということで、「中暦」の考えで、ひな祭りを4月にやる地域は比較的多いです。

さらに、「お盆」
本来のお盆は、七夕の一週間後です。
つまり7月14日付近が本来のお盆で、月遅れということで8月14日というわけです。

現在では、当たり前のように多くの地方でお盆の期間は8月になってますけど

話を戻しますが、
じゃあ、新暦の7月7日は、いったい何なの?
って、なりますよね。

新暦には、新暦の意味があります。
新暦の七夕の意味は、機織りの達人の織姫様に、裁縫や習い事、
字が上手になるようにと短冊に願い事を書いて祀るものです。

普通の人は「お金持ちになりたい」とか「モテたい」とか「痩せたい」とか、
自由に願い事を書いているようですが、
さすがの織姫様も、困りますね。

 

みなさん、来年の7月7日は、
織姫様に無茶なお願いしないであげてくださいね。
志田

 

この記事を書いた人

仙台総合ビジネス公務員専門学校
文部科学大臣認定
「職業実践専門課程 設置校」

一人ひとりに個別対応ができる。就職指導も細部まで丁寧にできる。だから、確実に実力が身につけられる!多くの資格・検定に合格できる!
自分が所属している科以外の授業を受けることができます。複数の科の技術・知識を組み合わせて、新たな将来への一歩を踏み出すきっかけづくりに。多彩な学科を有する本校ならではのクリエイティブな取り組みです。