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360°カメラの作品!特待生の応募作

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スクリーンショット 2021-01-26 185908

みなさん、寒いですが頑張りましょう!ゲーム科担当の志村です、また読んでくださってありがとうございます!志村とってもうれしいです。
さて今回は、願書を受け付け中のゲームクリエイター科で、応募してもらった作品の紹介です。

360°のパノラマ写真

今回、おくってもらったのは、パノラマ撮影の写真です。こうした写真は一枚絵で撮影すると、画像データは長方形なので以下のように出力されます。m_guide (4)

これを360°の視界で観られるように、プログラムで変換すると、こうなります。
当方でやってみたのがこちらです(PCでしか動きません)。画像を一度、クリックして、キーボードのカーソルキー↑↓→←で、捜査してください。

このUnityのプロジェクトは、以下のGitHubのリポジトリで公開しています。
https://github.com/JunShimura/SphereInside

 

願書と一緒に作品を提出したら授業料の減免が受けられるクリエイティブ特待生

この作品は、本校の特色でもある、クリエイティブ特待生への応募のためのものです。詳しくは以下をご覧ください。

入学サポート制度

これに応募すると、学費の一部減免があり、さらに、予習もできているので入学後の授業もバッチリです。ぜひみなさん、応募してください。

クリエイティブ特待生なら高卒じゃない人も選べます

クリエイティブ特待生は一般入学の方でも特待生になれるので、この春に高校卒業じゃない方の応募も歓迎します!高校生より勉強している方なら、何か作れると思います。今回の作品のように、ゲームじゃなくても構いません!ドシドシご応募ください、今期のゲームはまだ、願書を受付けています。

技術的な解説:どうやって球体の中にテクスチャを貼るか

これは興味のある人しか伝わらない話ですが、解説したいと思います。技術的に興味がない人は飛ばしてください。

パノラマ写真の仕組みはメルカトル図法

さて、360°カメラで撮った画像がどういうなのか、ここを読んでる人はきになってますね!画像は四角形ですが、球面は違います。みなさん、世界地図を思い浮かべてください。あの地図も、球面から四角形にかえたものです、代表的なものにメルカトル図法がありますね。

メルカトル図法 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

実は、360°カメラのパノラマ写真は、メルカトル図法で変換されています。上の方が北極で、下の方が南極です。そして、CGではこれをUV展開という方法で球面に貼ります。画像の何処の座標が球体の何処になるのか、点と点を組み合わせたデータを持っています。その座標の決め方で、グート図法にも出来ます。

球体に貼り付けると表になる

さて、画像を球体に貼る方法がメルカトルの場合、ゲームエンジンのUnityではそのままで球体に貼るとメルカトルになっているので、ただ貼り付ければ地球儀の表面のようになります。メルカトルに地図があれば簡単に地球儀などをCGでは作れる、ということです!便利ですね。ただ、今回は違います、これは方面では無くて内側に貼りたいのです。

スクリーンショット 2021-01-26 185908

CGの立体の面には裏表がある

この画像を貼り付けるのを、球の内側にして、内側から見るとパノラマの中にいる感じになるのですが、そのままでは外側なので内側に入ると実は、何も見えなくなります。これは、皆さんがゲームで箱の中に入ったりすると、箱の裏面が見えなくて外だけ見えた、という経験はないでしょうか?それと同じ状況です。TPSだとそれで結構、戸惑いますよね。因みに視点の話は以下のムービーでも解説していますので、参照してください。

内側で画像が見えるようにする方法

そのままだと外側になっている表側に画像が貼られるため、それを変えなくてはなりません。いくつかの方法があります。

  1. ポリゴンの表裏を反転させた球体をCGソフトでモデリングしてそこに貼り、Unityで読み込む
  2. Unity内で表裏を反転させたポリゴンを生成する
  3. 裏側でも画像が透けて見えるようにシェーダーを変える

結論から言うと、手間がかからないのが3つ目の方法です。何故なら、シェーダーが予め、用意されているからです。裏でも見えるシェーダーは、Nature/TreeSoftOcclusionLeavesという、軽い処理で沢山の葉っぱを描く時のシェーダーを使います。葉っぱが木の枝にたくさんあるような状態だと、裏表を関係なく描いてもあまりゲームプレイ上で問題ないので、裏表が同じになってたりします、みなさんも自分でゲームするとき、確かめてみてください。

ということで、結論は、

  • SphereをUnityで用意する
  • テクスチャをはってシェーダーをNature/TreeSoftOcclusionLeavesにする

というのが簡単でした。あとはカメラの被写界深度や球体の大きさなどの調整をします。

一緒にUnityをやればきっと色々作れます

入学した学生は日々、こうしたことを自分で調べたり、先生に聞いたり、先生と一緒に調べたりします。

必要なのは調べる方法を会得すること

Unityは何でもできるので、何でもできるようになるには何でも作るという方法もありますが時間がかかり過ぎますし無駄です、調べる方法さえ会得するすれば、本気を出せば何でも作れるようになります

そう、明日から本気出す、というのが本当に本気になれる人になります。そうなりたいひと、待ってます!

専門学校デジタルアーツ仙台
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