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  • ゲームクリエイター科

(続)中学生からの質問に答えます・その2

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ゲームの志村です、さて、前回からの続きで、中学生からの質問の回答。

Q9 この学校で教えるのは楽しいですか

みんなが技術的に伸びて、色々なゲームが出来上がっていくのは見ていて楽しいです。

Q10 この学校で教えるにあたって嫌なことはなんですか

嫌か嫌じゃないかを考えたことは無いですが、ほかの仕事に比べると人が入れ替わるので飽きないですね。

難しい面としてあることは、あくまで「作る」ための授業で、ゲームをプレイする事だけしか好きじゃない人は向いていないので、そこを納得して入ってもらうところです。ケーキを「食べる」ことが好きな人が全て「作る」ことが好きとは限りません、それと同じです。

Q11 なぜこの仕事に就いたのですか

「この仕事」が学生の卒業してからの仕事であるゲーム開発とすると、作りたいゲームがあったから、という理由がはじめは多いです。就いてからはまた別の世界が拡がることでしょう。

Q12 ゲームの内容はどのようにして考えるのですか

規則は在りませんが、発想方法の技術は、幾つかあります。現実の何かをモチーフにして変えていく、などです。方法論は人によって違いますし、それが同じ法則から生み出されるとすれば、見たことの無いアイデアは生まれにくいでしょう。ただし、それを仕事として商品にするかは、利益が上げられるかだけです。儲けに走るのを良しとしない風潮も有りますが、儲けが無ければ作れません。「儲けに走らずプレイヤーをよく考えている」というイメージのゲームがあるとすれば、それでも商売を度外視していることは決して無いわけで、そうした「プレーヤーをまめに世話する」ことを商品価値にしていると捉えて下さい。

Q13 この学校ではどんなジャンルのゲームを作成するのですか

学生が作りたい物を主体にするので、全く決まっていません。プラットフォームではPCとAndroidが中心ですが、よくあるジャンルでいうと、RPGやSTG、ACTG、パズル等が多かったと思います。ジャンルにとらわれない物を作ることが、これからは重要だと思います。「xx風のxxxゲーム」では、新しくありません、これはプレイヤー色の強い人のよくする発想です。

Q14 ゲームを作るのは楽しいですか

職業として捉えると、こうした創造をすることで決まった月給を貰えるサラリーマンはすごく数が少ないので、貴重であり楽しめると良いと考えます。

Q15 CGなどを作成するのは難しいですか

色々なテクニックは在りますが、基本は観察力です。絵がうまい人はCGも綺麗なものを作ることが出来ますが、CGだけ上手くなろうとしても観察力がなくて絵が下手な人は上達しにくい面があります。小手先のテクニックは年々、進歩しますから覚えても古くなりますが、基礎の画力は変わらず求められます。

Q16 ゲーム会社に就職するのに専門学校卒業後どのようにすればいいのですか

先ず認識しているとは思いますが、就職活動を在学中にする必要が有るので、卒業後では遅いです。そして、就職活動をどうするかですが、大手企業はインターネット上でのエントリーから始まり、試験や面接を数回、作品審査などを経て内定を得られます。少し企業規模の小さなところが企業数は圧倒的に多く、作品と履歴書などの書類提出が最初で、その後に面接などを数回、実施します。いずれも制作能力を問われ、それを示す為の作品提出を求められる事が多いです。別の見方をすると、学歴などにとらわれず、実力主義の世界ということです。ただし、その実力を高めるには、中学校や高等学校の勉強は、きちんと出来た方が役に立ちます。単純になりたい人に対する募集の数や求められる能力から、誰でも簡単になれるものでは有りませんが、その分、他の仕事では得られないやり甲斐や価値が在ります。また、新卒採用は少ないですが経験者の募集が多いのも特徴です。つまり、業界に入る事のハードルは高いですが、入ってからの転職の機会は多いということです。


という感じでありますが、如何だったでしょうか?今回の質問をくれた学校は以前にも来校していると思うので、先輩の残した情報も在る筈です。先ずは、事前に情報をインターネットで調べることも重要です。

また、本来は専門学校に問い合わせるのではなく、本当のゲーム業界の企業へ訊いたほうが良いと思います。本来、こうした質問を受ける事は本校の業務外ですが、これでゲーム業界を目指す人が増えて業界が好くなったら良いという願いで、答えています。そして、自分で行動して行く人を、業界は求めています。学校の授業課題だからやるのではなくて、ゲームについて知りたい人は、もっと手段を考えて情報を得られますし、実際に中学程度の学力ならば、ネットで手に入る情報とツールで、ゲームは作ることができます。そこまでやる人は僅かでしょうけど、業界に入る人も僅かです、そうしたやる気が有る人を求める業界です。

専門学校デジタルアーツ仙台
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