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[ゲームCGゼミ(4)] 簡単なシーンでunity3の基本的インタフェースに慣れる(1)


上のような簡単なシーンを作りながら、unity3の基本インタフェース-特にCG表現のインタフェースに慣れて行きましょう。では順を追ってやっていきましょう。

ちなみにこのチュートリアルの元にしているunity公式チュートリアルはTutorial 1 – GUI Essentialsです。

 

Ⅰ.まずは、ゲーム空間に簡単な3Dメッシュを表示させてみましょう。

 

New Project

NewProject 新規プロジェクトの作成

1.新規プロジェクトを作成して、空(から)のシーンを作成してみます。
1)空(から)のフォルダを作成しておきます。
unity3で新規プロジェクトを作成するには、空(から)のフォルダでないと作成されません。
プロジェクトを置きたい場所に、あらかじめ空のフォルダを作成して、適当な名前を付けておきましょう。この例では、unity-semiという名のフォルダを作っています。
2)unity3で新規プロジェクトを作成します。
①unity3で、 File > New Project > 1)で作成したフォルダを指定します。
パッケージ(素材ライブラリ)の読み込みウインドウが開きますが、空(から)の
プロジェクトにしたいので、
何もチェックを入れずにOKします。

パッケージの読み込み

Unity_NewProject2

unity 空(から)のプロジェクト

③作成され開かれたプロジェクトのhierarchy(階層)ビューをみると、空(から)のゲーム空間(シーン)にも必ずカメラ(main camera)は用意されていることがわかりますね。しかしほかのものは何もないので、背景色(background color)を除いて、gameビューにはなにも表示されません。この状態が新規プロジェクト新規シーンのunityのデフォルトの状態です。background colorの設定は、main cameraオブジェクトの設定項目の一つとして、main cameraオブジェクトを選択したときのinspect view(詳細ビュー。SIでのプロパティページと同じですね)にいつも見えています。
2.シーンに3Dオブジェクトを配置してみます。まずはunity3の中で作れるオブジェクトを取得してみましょう。
unity_GetGameObj

GameObjectを取得

Game Object->Create Other->plane (プレーン) 平面です。SIではグリッドにあたりますかね。
Game  Object->Create Other->cube 立方体を取得
3.環境光の設定
Plateとcubeがうっすら見えているのは・・・そうです、初期設定で「環境光(ambient light = SIのアンビエンス)」が有効になっているのですね。unity3では原則的には環境光を使用したライティングを行うのです
unity_AmbientLit
unity3のサンプル画像やサンプルゲームを見ると環境光でなく間接光計算をしているかのようなフォトリアル度が見て取れるので、「原則的には環境光を使用したライティングを行う」ことには疑問に思った方もいると思いますが、これは事前に間接光計算で生成するライトマップが寄与している表現で、unity3はリアルタイムには間接光計算をしないのです。そして「事前に間接光計算で生成するライトマップ」機能は、有償のプロバージョンにしかありません。無償版にもライトマップ機能がありますが、AOが生成ができるものの、間接光計算による焼き付けはできない仕様となっているのです。つまり無償版unity3の中だけで行えるフォトリアルな表現の限界は低いわけで、そのことに注意してビジュアルデザインコンセプトや他のCGアプリを交えたワークフローを考える必要があります。
cg_unity_AmbLit_img

plane & cube with ambient light & background color

※ちなみに
UDK3、CryENGINE3の方は間接光を使ったリアルタイムレンダリングを行う初期設定になっていますから、環境光は使用しないことが推奨されています。unity3とは異なるライティング・レンダリングコンセプトなので留意しておきましょう。
4.直接光(源)の取得
GetGameObj_lit

Game Object - light etc

unity3のライティングの初期設定が、環境光(源)が有効、かつ直接光(源=ライトオブジェクト)はなし、ということが分かったところで、ではライトオブジェクトを取得してみたいと思います。
ライトオブジェクトはGame Objectメニューの中上段(右図の黄色領域)に、①から③の3種類が用意されています。
①directional light ディレクショナルライト (方向性ライト=無限遠光源=平行光源)
②point light ポイントライト 点光源
③spot light スポットライト スポットライト
では point light ポイントライト を取得してみましょう。
Game Object->Create Other->point light
getting point light

point light の取得

ライトが何も照らさないのは、予想どおりでしたね? unityでもSI同様、ライトを取得するとワールド座標の原点・立方体の中に配置されましたので、まずは立方体の外側の面を照らすようには見えないわけです。ではポイントライトを上方に移動させて立方体を照らすようにしたいと思います。そのために次に、unity3のシーンビューのカメラ操作法と、ライトなどのオブジェクトのトランスフォーム操作法を見てみましょう。
5.シーンビューの操作
unity3の「シーンビュー」とは、SIのfront,right,top,user ビューのこと、つまりgame view(カメラビュー)意外の全部のビューです。それらのビューでの回転・パン・ズーム操作です。
1) 回転 Rotating (Alt+LMB)
2) パン Panning (Alt+MMB)
3) ズーム Zooming (Alt+RMB)
※これはMudboxでの操作と同一ですね。しばらく操作法メモをモニター近くに貼ったりして慣れるようにしましょう。
6.オブジェクトのトランスフォーム -Transform Tools とショートカットキー-
(SIのSRTパネルとそのショートカットに当たります)
cg_unity_SRT_op

Transform Tools

1)移動ツール->矢印ギズモをマウスで引っ張る操作(ショートカットキー:w)
2)回転ツール->回転ギズモをマウスで回す操作(ショートカットキー:e)
3)スケールツール->矢印ギズモをマウスで引っ張る操作(ショートカットキー:r)
※SIのそれらのショートカットはvcxですから、unityのショートカットはキーボードの上下に点対称になった感じですね。
ではpoint light オブジェクトを前上方に移動させて、立方体を照らしてみましょう。
SRT_op2

point light を前上方に移動して立方体を照らす

 

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[ゲームCGゼミ(3)] GUI-SOFTIMAGEとUnityの操作画面はよく似ている!


Unityを起動して、まずGUI(操作画面ね)を理解してみましょう。
SOFTIMAGEを使っている君たちには、Unityの画面はほとんど同じだから、すぐわかると思います。

まず2by3レイアウトから。

GUI of unity

Unityのインタフェース

①scene view(シーンビュー): SIのユーザビューだと考えましょう。
②game view(ゲームビュー): SIのプレビュー画面と同じ、(ゲーム)レンダリング再生画面。

③hierarchy(ヒエラルキー・階層):SIのエクスプローラーと同じで、シーンで使用できるすべてのオブジェクトを文字の階層(親子関係)でモニタできます。ただしSIのフィルター機能はありません。

④project(プロジェクト):フォルダ名(カテゴリー)とその数は少し違うものの、SIの「プロジェクト」とほぼ同じと考えましょう。これらはSI同様実際にハードディスクなどに作成されたデータベースとサブフォルダで、SIのプロジェクトフォルダの中をいつも開いて見ている状態といえます。

外部(CG)アプリから素材を読み込ませる操作のもっとも簡単なやり方は、素材をこのproject ウインドウにドロップする操作です
Unityではこの素材の読み込みは一時的なものでなく、ハードディスク上などの実際のプロジェクトフォルダに素材をコピーして保存する操作が行われます。Unityの「プロジェクト」とは素材の実体=データベース本体を見ているのでした!すると特に注意すべきなのは、削除操作ということになります。このプロジェクトウインドウから削除するということは、データベースから実体を削除してしまうことで、コピーされた作業用ファイルを削除しているのでないわけです。元データには手をつけないからシーン中では気軽な削除をしていいという感じのアプリとは違いますのでご注意。


⑤inspector(インスペクター)
:SIのプロパティページと同じですね。

次いで4分割レイアウト画面(4split)。

右上にカメラビュー(unityはレンダ用カメラと異なる視点からのパースビュー)、時計反対回りに、topビュー、frontビュー、rightビューとなっていて、つまりUnityの4分割画面レイアウトはSIのデフォルトレイアウトと同じです。ちょっとうれしいですね。ちなみに、unityのグローバル座標軸はZ軸方向がSIと反対なので、、rightビューz軸の青矢印は画面に向かって右向きで、そこはSIと反対です。

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[ゲームCGゼミ(2)] Unityではじめてみよう!


まずunity3から使い始めてみましょう!まずは無償版を使わせてもらい勉強を始めてみます。

・unity3はGUIのデフォルトレイアウトや少しエレガントが雰囲気があるところがSIと似ていて、私たちにはいちばん違和感なく取り組め始めそうです。また今年多くの日本語書籍が発行されて、いちばん楽に勉強しやすい環境にあると思います。
無償版でもPC版なら、作成したゲームをweb上に配信できるのも魅力です。
唯一CG的に残念なのは無償版では間接光照明・レンダリングができない点です(有償のプロ版は、間接光照明でのライトマッピングができます)。PCとモバイル方面へのマルチプラットフォームという機能開発環境という美点と相殺し合う感じですね。
GUI of unity

Unityのインタフェース

UDK(エンジン名はUnreal。「リネージュ」が有名ですね)は、メニューがある程度日本語化されているし、Web上のマニュアル類チュートリアル類・公式日本語ドキュメントも充実していて、一応操作や勉強がしやすいと言いたいところですが、CG的に多機能高性能なオールインワンタイプなので、その意味で操作マニュアルは大量複雑で難しく、2年生向けかと思います。
CG的に高機能なことのひとつは、デフォルトでリアルタイムで間接光計算を行う-つまりフォトリアルに描画できるエンジンだということです。それで基本的にはPC,PS3、XBOX用向けの開発環境で、スマホ向け出力が後から追加されてきていますが、画像フラット化・デチューンが実際はどんな工程や見栄えになるか検証してみたいです。
UDKの初期画面

UDK(UnrealSDK)の初期画面

cryENGINE3(エディタ名はsandbox)その名の通りcryENGINEはCRYSISシリーズのゲームエンジンの(無償・有償)開発環境です。今年8月にリリースされたばかりの無償開発環境のためか、ドキュメント類が少ないですが、公式サイト、フォーラムでだんだん充実してきているようです。まだ制作したゲームを配布する機能もありません。
一方フォトリアルな描画への技術・こだわりは一歩抜きんでいるようで、制作途中の画面も最終画面とほぼ変わらないクオリティで見ながら作業できます。ゲームが配布できるようになる日を待ちながら操作に親しんでおくのもいいかもしれません。フォトリアルな描画のままという機能までを持っていて、CGデザイン的にはもっとも魅力的かもしれません。PC,PS3、XBOX用向けの開発環境です。
sandbox interface

sandbox3 (cryENGINE)のインタフェース

Unity3のダウンロードやライセンスのこと、インストールの仕方は、教室で説明したり別資料を参照してもらおうと思います。
Unityの関連サイトを紹介します
○まずは公式サイト系から
unity3d.com/japan/

Unity Japan

・Unity 3D Student – 英語ですがチュートリアルビデオが充実しています。
・Kongregate – Unityを使って制作されたゲームが沢山あります。wikiライセンスのことなど。
○ユーザーのサイト
・日本語ドキュメント化プロジェクト (崇城大学 情報学部情報学科 和泉研究室) 和泉先生、日本語化、ありがとうございます!
・アレとコレ.jp Unityに関するさまざまな情報・リンクを紹介していらっしゃいます。
・強火で進め 合言葉はガンガンいこうぜ!!最近はiPhoneとUnityと立体視、WebGL辺りの情報満載のnakamura001 さんのブログ
○日本語Unity入門書を紹介します。良い日本語入門書が相次いで発刊されました。
『Unityマスターブック―3Dゲームエンジンを使いこなす』
作者: 和泉信生
出版社/メーカー: カットシステム
発売日: 2011/09
『Unityではじめるゲームづくり (DVD付) (ゲープロシリーズ)』
作者: ミシェル・メナード,.,湊和久,大西康満,放課後Unity倶楽部
出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
発売日: 2011/11/02
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