腰痛

2017/10/26


最近、一段と寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?

今日は理学療法科が授業でどんなことを学習しているかを紹介します。

また国家試験勉強で頑張っている学生さんにも役立てていただければと思います。

寒くなってくると、各関節の痛みがひどくなるなんて人もいるのではないでしょうか。特に、腰痛や肩こりなどの痛みで悩んでいる人も多いかと思います。その中でも腰痛は男女ともに通院者の5大疾病に含まれています。

厚生労働省の調べによると、腰痛は日本人の1/4にあたる2800万人もの人々が苦しんでいることが推定されています。

腰痛の原因の約85%が原因不明!

腰痛のうち約15%は原因が特定されています。代表的な疾患に椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症がありますが、これらは、整形外科などで原因が特定可能とされています。しかしながら、残りの85%は原因が特定できない原因不明であることがわかっています。

腰痛に関係する新しい発見!腰椎の前弯減少と腰痛が関係している!

人の背骨(脊柱)は首の骨の頚椎、胸の骨の胸椎、腰の骨の腰椎に分けられていますが、最近まで、腰椎の前弯(前方に沿っている状態のこと)が腰痛に関わっていると考えられていましたが、最近の研究で腰椎の前弯の減少が、腰痛に関係していることが明らかになりました(Chun SW 2017)。

腰椎の前弯減少と関係している筋肉

腰椎の前弯減少に関わっている筋肉の一つにハムストリングスという筋肉があります。ハムストリングスと聞くと一般の人は何それ??とお思いになると思いますが、皆さんが朝食などで食べるハムは豚のハムストリングスです。ハムストリングスは太ももの後ろにある筋肉ですが、この筋肉が硬くなると、腰椎の前弯の減少に繋がる可能性が高くなります。

 ストレッチで腰痛の軽減を!

腰椎の前弯を保つために、ハムストリングスを柔らかく保つ必要がありますが、効果的な方法の一つとしてストレッチが考えられています。以下に一人でもできるセルフストレッチをご紹介します。

一人でもできるハムストリングスのセルフストレッチ

以上、一人でもできるハムストリングスのストレッチのご紹介でした。ストレッチは入浴後などカラダが温まっている状態で行うとより効果的と言われています。週3日程度でも毎日ストレッチするのと同じ効果があると言われているので、毎日するのが難しい方は、週に3日程度から始めてみてはいかがでしょうか。